「縛り屋、芦屋。」

４０～５０分程度、責め続けただろうか。もちろん、途中で足を縛ったり撮影をしたりという時間も含むが。

おとなしい雰囲気の凛ちゃんが、あれほど力強くうめき声を上げ、叫び声を上げるとは思っていなかった。

「どう？何回もイけた？」

「すごかったです。３回もイけました」

なかなかイきにくい彼女だそうなので、３回というのはかなりよかったということなのだそうだ。
・・・ともかく、そんな話をしながら赤いロープをほどいていく。充実感、満足感に包まれている凛。

しばらくテレビから流れるバラエティ番組を見ながら、ホテル室内に備え付けてある飲み物を用意する。
私はコーヒー、彼女は紅茶。

いつも感じるのだが、今日初めて会ったにもかかわらず、緊縛の後にはこんなにも近い気持ちになれるのだ。
まったりと、穏やかに落ち着いた時間が流れている。


しかし、今日はこれで終わらなかった。

「もう１回、縛ってみる？」

「してみたいです」

そんな頼もしい凛ちゃん。よし、わかった。では、次はどんな縛りをしてみようか。