沙希7「真っさらの女性を緊縛の道へ!」

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    ソフトながら、緊縛画像を見せつけられた沙希は、しばし返答に詰まったものの、次第に落ち着いてきた。

    「S.Sさんって、こんなことされるんですか?」
    「うん。時々だけどね。」
    「えー、そんなふうには見えませんでした」

    それはそうだろう。
    比較的穏やかな笑みをたたえているタイプの私(自分では書きにくいなぁ)の外見から、
    どこをどうやったら、緊縛鬼畜S男のイメージが出てくるというのだ。

    「まあそうなんだけどさ、なんていうか、奇麗なお姉さんは大好きだよなぁ」

    とかなんとか、軽妙なことばで緊縛という重いイメージを払拭していく。


    それが功を奏したのか、沙希の表情が今まであれこれおしゃべりをしていた時と変わらなくなってきた。
    次々と質問が出る。それに合わせて、私も緊縛に対する思いを開陳する。


    ・恋愛と緊縛は別であること-彼氏や夫がいる/いないに関わらない
    ・女性のカラダに手を掛けていくよろこび
    ・丁寧にラッピングしていくような感覚であること
    ・セックスとは別の行為であること、ただし、相手の同意があればその限りではないこと
    ・法的には、不倫は性交が必須。同時に、司法が判断する場合はそれが継続的に複数回必要なこと

    最後の点などは、女性にとって意味をなさない。法的な問題ではなく気持ちの問題なのだ。
    そんなことは分かっているが、言い訳めいた説得の足しにはなるか。
    ともあれ、今日のところはこれにて解散。

    「いつかは、縛らせてね~♪」という軽薄な雰囲気の中、全体的には楽しいドライブ~食事会といった印象であった。

    家まで送っていこう。ワンルームマンションに一人暮らしということだ・・・。



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