沙希8「真っさらの女性を緊縛の道へ!」

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    沙希に対して、どうにか緊縛の性癖を告白し、緊縛に対して耐性をつけてもらう第1歩を繰り出した初めての1対1のデート。

    彼女の住むワンルームまで送ることになった。

    クルマの中でも「びっくりしましたよー」「いまでもやってるんですかー?」などと沙希のことばは止まらない。

    ・・・うん。緊縛ネタが普通の会話として成立するようになっただけでも十分な進展だ。
    緊縛ネタが、自分の中で普通の話題となってしまったことを、沙希は明確には意識していないだろう。


    話題自体はそういう際どいものではあるが、私と沙希の関係性は、あくまでも「友人」というステイタスのままである。年齢は一回り以上離れているが。
    次なるミッションは、このステイタスを一歩前進させること。

    いうまでもなく、通常の恋仲になることが目標ではない。緊縛パートナーとなることだ。
    そのタイミングと方法は、どこにどうやって持ってくるべきか。

    そんなことを考えつつ、沙希の住むマンションの前についた。
    楽しかったね、またね、などと言いながら、私も帰途についた。



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