「縛り屋、芦屋。」

社会生活を営んでいく上で、日常の顔とは、なんとうわべだけの仮面であることか！

・・・だれしも、そんな思いを多かれ少なかれ抱いていることだろう。ワタクシだって、日々にちにち、穏やかでありつつもお堅い雰囲気で世間様と渡り合いながら生活している。

男性はまだマシだ。適当な猥談などは、そう珍しいことではない。女性はどうなんだろう。女同士のはずかしげもない会話もあるのだろうが、それでも社会的に、より貞淑であることを要求されている存在だろう。

そんな雰囲気の中では、被虐的嗜好など、ことさらひた隠すべきであって、間違っても日常生活上つながりのある人には知られるわけにはいかない。


Ｉさんの苦悩は、まさにそれそのもの。彼女のブログを拝読した。妄想が膨れあがってはち切れんばかり。思索の世界からはみ出している部分も。ローターを仕込んだまま通勤する、商店でノーパン画像を自ら撮影する・・・。


彼女の苦悩のほどが、痛いほど伝わってくる。・・・だって、ワタクシも同類だ。女性を縛り上げたいなど、実生活ではあり得ない。だから、こういうスペースで活動をし始めた訳で。


そんな彼女は、私がこのブログを立ち上げた２投稿目にしてコメントをくれた。機会があれば、ぜひ、と。
同じ思いを持つ者同士、時間はかからなかった。さっそく、語り合いましょう。



初めて会う者同士のお約束として、いきなり緊縛することなど前提にはできない。よく語り合い、お互いの思いを細やかにすり合わせ、その課程で心の準備が整い、場合によってはそういう機会を数回重ねた上で、では、始めましょうか、となる。

ところが彼女の渇きはその思いを飛び越えた。曰く、今までも自称S性の強い男性たちと巡り会ってきた。・・・としても、彼女の思いには足りなかった。
彼女は真摯であった。ひきかえ、巷のオトコ共の安いS性など、単に女性を蔑み、精を放出するための方便に過ぎなかったのだろう。


ワタクシ自ら申し上げるのもなんだが、私の緊縛に対する思いはシンプルである。束縛はしない。単に縛る。美しい女性の姿を見たい。感じ、たかぶらせたい。あられもない痴態を撮りたい。

邪か？　ある意味、そう見えるかもしれない。　しかし、自らの中では決着が付いている。シンプルなのだ。心を尽くす。共に楽しみ、喜び合う。


そういうワタクシの姿勢を語り、Iさんのご納得は得られたようだ。もちろん全てが合致せねばならない、などという幼稚な感情的一体論はあり得ない。お互いの渇望と誠実を、お互いに理解できたということだと思う。


こうして、その日のうちに、彼女はまな板に上った。さすがに緊張の色はぬぐえない。



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そう、控えめなお人柄ながら、妄想世界では過激なＭ性を発揮されていたＩさん、初披露だ。