「縛り屋、芦屋。」

ナナちゃんがトイレで悶絶している間に、私はリビングに戻って、素晴らしいことに気がついた。


そもそも・・・。
見事な秋晴れの日曜日だというのに、このホテルは昼からほぼ満室だった。

おかげで、開いている部屋は高いグレードがほとんど。　
ま、せっかくの緊縛記念日だから、豪勢に行きましょう！ということで、ちょっといい部屋に入ることになりました。

で、期せずして。

天井を見上げると、梁がむき出しに。


綺麗な化粧梁だ。
これは、使える。吊り、である。
ということで、吊り用に縄を回しておいた。

構造を支えるわけではない、単なる化粧梁の可能性もあるので、無茶は禁物。
一応、私が体重をかけてもミシッとも音を上げないことは確認できたけれど、全吊りはやめておこう。








ということで、トイレからご帰還のナナちゃんに、サラサラっと後ろ手縛りを施してしまった。
しかも梁に繋がれて。






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