沙希16「真っさらの女性を緊縛の道へ!」

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    六甲山のダイナミックな夜景と、回りの甘い雰囲気の力で、沙希とキス。
    彼女の唇がみせた少しの抵抗も、その本質は、
    「わたし、彼もいるのに、こんなこといけない!」
    「このシチュエィションで、キスを断れるわけがないよ」
    という二律背反の葛藤である。もちろん、私が沙希の前提条件にも上れていなければ、話にもならないのだろうが。


    甘いキスを終え、照れ笑いを隠そうとする沙希。
    じゃ、もう一ヶ所いってみようか?と誘い、クルマまで腕を組んで歩く。来たときよりも、明らかに密度が高い。

    次に行くのは、ここよりも少し低いが、別の風情をたたえる展望スポット、六甲ケーブル山上駅だ。
    クルマで10分くらいか。さっきよりも霧が濃くなってきた。

    クルマを止め、駅の屋上展望テラスに上がる。ここも人気スポットの一つではあるが、珍しく他に客はいなかった。

    沙希が気付く。「あ、私たちの影!」自動販売機の強烈な光が私たちの影を雲に映しているのだ。
    そんなことにはしゃいでみたり、霧の中という密室感も手伝い、なにより二人だけしかいないので、
    二人は自然と顔を寄せ合う。

    悪戯心もあり、胸をつかんでみる。ほとんど抵抗しない、沙希。うん、大きいかもしれない。
    Cカップ?あれ、Dカップかも?なんて想像して、それを口に出してしまう私。

    「そんなにないですよ」
    「えーうそー。じゃあB?」
    「そうですよ」

    この、私の手の平に余る感触でBカップとは、少し信じられない。まあ、特段にスレンダーというわけでもない沙希なので・・・ということか。しかし、縛り甲斐がありそう・・・などと妄想してしまう私であった。




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