ユリカ02:私、自信が欲しいんです。

    Categoryユリカ20歳:私、自信が欲しいんです。
    とある駅の降り口から出てきたユリカは、華奢でオシャレな女の子だった。
    緊張する?と尋ねた私の方こそ、むしろ緊張してしまうくらいに。


    仕事が終わったあと、お腹が空いたら不機嫌になってしまうので、わかめうどんを食べようと思っていたのに、食べられなかったこと。
    彼氏はいないこと。その理由は、同世代の男性はちょっとね、ということ。

    私は仕事柄だけでなく、生来、愛想の良さは取り柄なのだが、
    彼女はその上を行くほどの自然体な笑顔で、あれこれと話をしてくれた。

    そして、こんなことも。
    ・・・性的な経験が、今どきのハタチにしてはかなり少なめだということ。

    「もしかしたら、血が出てしまうかも」

    以前、どうやらセックスをしたらしいのだけれど、いやしてないのかもしれないのだけれど、あまりに痛くて、その行為ができたのかどうかよく分からないまま、泣き出してしまって、それは痛かったから泣いた訳でもないのだけれど、優しかった彼もだからとにかくそこで終了となったので、自分は処女ではないと思うけれど、でももしかしたら処女なのかなぁ・・・。

    と語ったユリカは、本当に「うぶ」な女の子だ。

    そしてその「うぶ」さ、生真面目さ、そしてもう20歳にもなるのに!という気持ちもあっただろう、思い切ったことをすることで、「うぶ」を卒業したいという気持ちなのだろう。


    私は、緊縛初体験だからこそ、楽しく気持ちよく、いい思い出になる緊縛を、と思っていることは、以前書いた通りだ。

    そして、こんなユリカだからこそ、本当に大切に扱ってあげたいと思えるのだった。


    ・・・あれこれと話をしているうちに、神戸港近くのシティホテルにクルマは着いた。

    GW直前というのにこの寒さ。いそいそと二人でホテルに入った。

    アラフォーの男と20歳の女の子とがダブルルームの部屋にチェックインという光景は、我ながら正視に耐えない・・・というのは言い過ぎだろうか。



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