ユリカ03:私、自信が欲しいんです。

    Categoryユリカ20歳:私、自信が欲しいんです。
    チェックインしたホテルの部屋は、山側が見える部屋だった。

    神戸は、北側が山だ。神戸市章や帆船を模した光が山肌に見える。
    ちなみに南側が海。港湾施設が見える。


    部屋に入り、少しだけ談笑したあと、私が持ってきた小ぶりのキャリーバッグを開いてみる。
    ロープやおもちゃの類がぎっしりと入っている。

    経験値の少ないユリカは、ひゃあとかなんとかいいながら、それらを見ている。

    「これは、こんなふうに動くんだよ。触ってみる?」
    「恥ずかしくて触れません」

    そんなやり取りをいくつかした後、じゃ、先にシャワー入っておいで、ということに。

    ユリカがシャワーに入っている間に、私はロープやオモチャの準備をすることにしよう。


    ・・・と思っていたら、バスルームのドアが開いて、バスタオルを巻き付けたユリカが慌てて出てきた。

    なんだなんだ?

    「あのぅ、シャワーの使い方が分からないんです・・・」

    なるほど、まだ若いからこういうシティホテルのカランの使い方など、慣れていないのかな。などと思いながら、一通り使用方法を教えてあげた。

    しっかし、覚悟を決めた女性の度胸って凄いな。今日はじめて会った男の前に、バスタオル一枚で現れるとは。私だったら妙に恥ずかしくて、ひとりでもがき苦しむことだろう。


    さて。いよいよである。


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