「縛り屋、芦屋。」

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    沙希19「真っさらの女性を緊縛の道へ!」

    ケーブル山上駅展望台からの帰り道、表六甲ドライブウェイのカーブの一つでクルマを止めた。路側帯が大きく広がっているところだ。神戸の夜景が手に取れるようだ。助手席で少しまどろみかけていた沙希に、私は言った。「縛ってもいいかな?」「だめですよ」ゆったりとした口調で答える彼女をあえて無言でいなし、トランクから取り出した真っ赤な緊縛ロープを手に、助手席の真後ろに乗り込む私。今こそ、後ろ手縛りだ。「少し助手席...
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    沙希18「真っさらの女性を緊縛の道へ!」

    この日、沙希25才の誕生日だったのだ。仕事帰りの沙希を六甲山からの夜景を見に連れ出した私に、実は誕生日であったことを沙希は告げたのだった。そんな特別な日を、なんとも味気ない日常生活でもって幕を閉じようとしていた彼女を救えたような気がした。思い上がりかもしれないが。ともかく、騒がしくなってしまった二つ目の展望台を後にし、もう大分遅い時間だったので、沙希を家まで送ることにした。・・・なにか忘れていませ...
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    沙希17「真っさらの女性を緊縛の道へ!」

    六甲ケーブル山上駅の展望台で、沙希とキス、そして胸を揉みしだく。柔らかく、手のひらに余るサイズの彼女の胸は、さぞかし緊縛に映えることだろう、などと不届きな妄想をしている私に、彼女は言った。「私、今日、誕生日なんです」!!そうだったの?全然ノーマークだった。彼氏はどうしたの?大卒フリーター君の彼だから、バイトなのかな?あるいは、少し離れた町に暮らしているから、会えないのかな?それにしても、25才のバ...
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    沙希16「真っさらの女性を緊縛の道へ!」

    六甲山のダイナミックな夜景と、回りの甘い雰囲気の力で、沙希とキス。彼女の唇がみせた少しの抵抗も、その本質は、「わたし、彼もいるのに、こんなこといけない!」「このシチュエィションで、キスを断れるわけがないよ」という二律背反の葛藤である。もちろん、私が沙希の前提条件にも上れていなければ、話にもならないのだろうが。甘いキスを終え、照れ笑いを隠そうとする沙希。じゃ、もう一ヶ所いってみようか?と誘い、クルマ...
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    沙希15「真っさらの女性を緊縛の道へ!」

    会社帰りの沙希を拉致して(笑)、強引に六甲山へと連れ出すことになった。・・・展望台の駐車場に到着。平日の夜だというのに、結構な車の台数だ。クルマを降り、展望台に向けて歩き出す。道中すれ違う人々は、9割方はカップルだ。それ以外も、若い男女のグループ。そんなシチュエィションだから、沙希の腕を無理につかみ、腕を組ませる。彼女も少し照れながら、付き添ってくれたのが嬉しい。レストハウスとか土産屋など、既に営...
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